![日本で台湾ビールが飲めるお店](https://taiwan-beer.com/wp-content/uploads/2017/12/IMG_1509-300x225.jpg)
台湾料理のお店では定番の「台湾ビール金牌」。 「モンドセレクション最高金賞受賞を記念して金牌(Gold Medal)」と名付けられました。
台湾ビールについて
日本でも年間30万本以上売れているこの「台湾ビール金牌」。
主原料は、
厳選された大麦麦芽、
高品質なホップと
蓬莱米。
優良品種酵母を低温発酵し、低温で熟成させた高品質のラガービールです。
「蓬莱米」とは、「日本統治時代の台湾において品種改良に成功した米の品種」。
元々南国気候の台湾では「インディカ米」しか育たなかったものを、
在来稲×日本稲、 または日本稲同士の交配によって品種改良された米。
粒形、
「ビールにお米?」
日本のビールも元々はお米が使用されていました。
日本がビール造りを学んだドイツではビールの原料は麦芽、ホップ、水だけとされています。
ドイツ人技術者が日本国内で造った
「苦みと風味の強いまったりとした赤いビール」を、
日本人好みの清涼感のある「軽い」飲み口にするために
遅くとも明治30年代には副原料として米が使用されていました。
1940年頃から、戦争による食料危機のため、
日本政府は米不足のため
米以外のものを副原料とすることを推奨するようになり、
麦芽とでんぷんによるビールづくりが行われ、
麦芽の使用量も減少しました。
その結果、日本のビールの味はますます淡白になり、
戦後もその慣れ親しんだ味が日本のビールの主流になりました。
キリンラガービールにもお米が使用されていますが、
その他にコーンやスターチ(デンプン)も使用されています。
台湾ビールにはコーンやスターチが使用されていません。
1919年、台湾の日本統治時代に日本人技術者が台湾で創立した「高砂麦酒」を前身とする台湾ビール。
戦前の日本のビールの味を保っているのが台湾ビールなのかもしれません。
「高砂麦酒」の味を引き継いでいる「台湾ビール クラシック」と、
2003年の販売以来、根強い人気 の「台湾ビール 金牌」。
飲み比べてみると、台湾のビールがどう進化してきたのかがわかるかも。
台湾ビール金牌とクラシックを飲み比べてみました
![台湾ビールクラシック](https://taiwan-beer.com/wp-content/uploads/2018/01/IMG_1534-1024x759.jpg)
「高砂麦酒」の味を引き継いでいる台湾ビールクラシック。ほのかな苦味が感じられます。
台湾ビール クラシックは、日本のビールを飲みやすく、あっさりさせたような味。ホップの独特な苦味を感じられます。
脂っこい料理に合わせると、ほのかな苦味が口の中をさっぱりさせてくれます。
台湾ビール金牌は、クラシックと比較して苦味がほとんどありません。フルーティーさが際立つ味。
後味がすっきり!しているので、ぬるくなっても美味しく飲めてしまいます。
暑い台湾では、冷たいビールもすぐにぬるくなってしまいますが、
それでも美味しく飲めるこの味が好まれるのでしょう。
日本のビールの味が好きな人にはあっさりしすぎているかもしれませんが、
「ビールは最初は美味しいけど・・・」という方におすすめです。