【台湾ビールを飲み比べ】台湾ビール金牌 vs クラシック

台湾ビール金牌プレミアムビール

 

日本で台湾ビールが飲めるお店

台湾料理のお店では定番の「台湾ビール金牌」。 「モンドセレクション最高金賞受賞を記念して金牌(Gold Medal)」と名付けられました。

 

 

台湾ビールについて

 

日本でも年間30万本以上売れているこの「台湾ビール金牌」。

 

主原料は、

厳選された大麦麦芽、
高品質なホップと
蓬莱米。

 

優良品種酵母を低温発酵し、低温で熟成させた高品質のラガービールです。

「蓬莱米」とは、「日本統治時代の台湾において品種改良に成功した米の品種」。

 

元々南国気候の台湾では「インディカ米」しか育たなかったものを、

 

在来稲×日本稲、 または日本稲同士の交配によって品種改良された米。

 

粒形、食味などほとんど日本米に変わらないため、戦前の最盛期には75万トンにも及ぶ新米が日本に送られたといいます。

 

 

「ビールにお米?」

 

 

日本のビールも元々はお米が使用されていました。

 

日本がビール造りを学んだドイツではビールの原料は麦芽、ホップ、水だけとされています。

 

 

ドイツ人技術者が日本国内で造った

「苦みと風味の強いまったりとした赤いビール」を、

日本人好みの清涼感のある「軽い」飲み口にするために

遅くとも明治30年代には副原料として米が使用されていました。

 

1940年頃から、戦争による食料危機のため、

日本政府は米不足のため

米以外のものを副原料とすることを推奨するようになり、

麦芽とでんぷんによるビールづくりが行われ、

麦芽の使用量も減少しました。

 

その結果、日本のビールの味はますます淡白になり、

戦後もその慣れ親しんだ味が日本のビールの主流になりました。

 

(出典「日本人のビールの好み」キリンビール

 

 

 

キリンラガービールにもお米が使用されていますが、

その他にコーンやスターチ(デンプン)も使用されています。

 

台湾ビールにはコーンやスターチが使用されていません。

 

1919年、台湾の日本統治時代に日本人技術者が台湾で創立した「高砂麦酒」を前身とする台湾ビール。

戦前の日本のビールの味を保っているのが台湾ビールなのかもしれません。

 

「高砂麦酒」の味を引き継いでいる「台湾ビール クラシック」と、

2003年の販売以来、根強い人気 の「台湾ビール 金牌」。

 

飲み比べてみると、台湾のビールがどう進化してきたのかがわかるかも。

 

台湾ビール金牌とクラシックを飲み比べてみました

 

 

台湾ビールクラシック

「高砂麦酒」の味を引き継いでいる台湾ビールクラシック。ほのかな苦味が感じられます。

 

台湾ビール クラシックは、日本のビールを飲みやすく、あっさりさせたような味。ホップの独特な苦味を感じられます。

脂っこい料理に合わせると、ほのかな苦味が口の中をさっぱりさせてくれます。

台湾ビール金牌は、クラシックと比較して苦味がほとんどありません。フルーティーさが際立つ味。

後味がすっきり!しているので、ぬるくなっても美味しく飲めてしまいます。
暑い台湾では、冷たいビールもすぐにぬるくなってしまいますが、
それでも美味しく飲めるこの味が好まれるのでしょう。

日本のビールの味が好きな人にはあっさりしすぎているかもしれませんが、
「ビールは最初は美味しいけど・・・」という方におすすめです。

 

 

 

 

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